セントラル浄水器を取り付けるメリットは? デメリットも!
セントラル浄水器はキッチンの浄水器が進化したものです。
キッチンの蛇口の元に取り付ける浄水器のように、セントラル浄水器はお家の水道の元栓に取り付けます。
水道が供給される大元に取付けますのでキッチンの蛇口から出てくるお水はもちろん、お風呂や洗面所、洗濯やトイレのお水もすべて浄水になる仕組みです。
家中のお水が浄水に変わると、水道水に残っている塩素の嫌なニオイや、残留塩素による肌や髪へのダメージがなくなります。また、水道に含まれているゴミや有害物質のほか、水道管の老朽化などから生じる赤サビや有機物なども取り除きます。
セントラル浄水器とは?
セントラル浄水器はキッチンの浄水器と違って大型のものが多く、1台で家中のお水を浄水に変えることができる浄水器で、POE(ポイント・オブ・エントリー)型と呼ばれる比較的新しいタイプの浄水器です。
消費者庁では、浄水器を「飲用に供する水を得るためのものであって、水道水から残留塩素を除去する機能を有するもの。」と定義しています。
セントラル浄水器は1980年代に水道水の臭いが気になるということで注目されましたが、一部で悪質な商法による販売が問題になり、消費者保護の観点から2019年には性能に対するJIS規格が確立され、材料や濾材の種類やろ過流量や使用可能な最小動水圧などの基準が設けられました。
給湯設備の手前に取り付けるのでお湯も浄水になります
セントラル浄水器はお家の水道の元栓に取り付けますので、給湯設備の手前に取り付けることになります。
お湯を使う場所ごとに取り付ける局所方式の給湯設備であれ、1箇所で家中にお湯を供給する中央方式の給湯設備であれ、セントラル浄水器で浄水されたお水を加熱しますので、キッチンやお風呂など、蛇口を捻って出てくるお湯はすべて浄水されたお湯ということになります。
セントラル浄水器を取り付けるメリット
水道の大本につけることによって家中のお水が浄水になるセントラル浄水器ですが、そのメリットを確認していきましょう。
キッチンでのメリット
キッチンで使うお水が美味しい浄水に変わるのはもちろんですが、それ以外にもたくさんのメリットがあります。
- キッチンのお水が細くならない
キッチンの蛇口に取り付ける蛇口直結型の浄水器や水栓一体型のものと違って水流が弱くなることがありません。
お米やお野菜を洗ったり、たっぷりのお水をつかう麺類のお料理など、たっぷりの浄水で下ごしらえができます。 - 好きな水栓を取り付けることができる
タッチレス水栓やホースが引き出せるタイプの水栓など高機能でおしゃれな水栓も使うことができます。 - お手入れが不要
キッチン据え置き型の浄水器やアンダーシンク型の浄水器の掃除の手間が省けます。 - すっきりする
キッチン据え置き型の浄水器やアンダーシンク型の浄水器を取り付ける必要がなくなり、キッチン周りがすっきりします。 - カートリッジ交換が不要
蛇口直結型、キッチン据え置き型、卓上型、アンダーシンク型などのキッチン専用の浄水器のカートリッジ交換をする煩わしさがなくなります。
バスタイムでのメリット
バスタイムでのメリットも見ていきましょう。
- シャワーのお湯が浄水になります。
シャワーのお湯が浄水になりますので、残留塩素による髪やお肌へのダメージがなくなります。
ウルトラファインバブルなどの高機能シャワーヘッドからでるお湯も刺激の少ない浄水になりますので、スキンケアや毛根ケアなどのも有効です。
また、脱塩素フィルターを使用した高機能シャワーヘッドのフィルター交換が不要になります。 - バスタブのお湯が浄水になります。
バスタブのお湯が浄水になりますので、残留塩素による肌荒れやかゆみがなくなります。
大容量のお湯でも浄水になりますので、追い焚きのお湯もたっぷり使えます。
洗面タイムでのメリット
洗面タイムでのメリットも見ていきましょう。
- 洗顔
洗顔ケアの際に残留塩素のお肌へのダメージが気にならなくなります。
残留塩素を取り除いた柔らかいお水で美顔ケアやニキビケアなどを行うことができます。 - オーラルケア
残留塩素のニオイや刺激のないやさしい浄水で歯磨きやうがいなどのオーラルケアを行うことができます。
セントラル浄水器のデメリット
セントラル浄水器を取り付けるデメリットについてもみていきましょう。
それなりのコストがかかる
セントラル浄水器は本体のコスト以外に設置コストやカートリッジ交換のメンテナンスなど、一定のコストがかかります。
- セントラル浄水器の本体コストは安くはない
キッチン専用の浄水器に比べて大容量のお水を浄水に変えるセントラル浄水器の本体価格は、30万〜50万円と高額なものが一般的です。 - 設置コストが必要
セントラル浄水器の設置には水道工事を行う専門業者による設置が必要になります。
設置場所や付随工事によりコストは様々ですが、基本的な設置で3万円から5万円程度の設置料が必要になるケースが多いようです。 - カートリッジ交換にかかるコストも必要
カートリッジを一定期間使用すると、浄水能力を維持するためにカートリッジを新しいものに交換する必要があります。
カートリッジや消耗品にかかる費用以外に交換にかかる費用が必要になるケースがありますが、年間3万円から5万円くらいのコストが必要なケースが多いようです。
カートリッジ交換が必要
セントラル浄水器のカートリッジは一定の浄水機能を果たすと、浄水性能は落ちていきます。
そのため、一定期間が経過するとカートリッジを交換しないといけなくなります。
セントラル浄水器のメーカーの中には、カートリッジを自分自身で交換するタイプのものもあります。
頻度としては年に一度の頻度でカートリッジを交換するタイプのものが多いようですが、カートリッジを交換するのは面倒になりがちです。
また、カーリッジ交換以外にも付属品の消耗や破損など、交換をしないといけない部品などを取り寄せる手間がかかる場合があります。
アフターフォローの充実した製品を選ぶ
メーカーに寄っては専門のスタッフがカートリッジ交換と保守点検を兼ねてメンテナンスを行っているところもありますので、そういたアフターフォローの充実した製品を選ぶのも一つの選択のポイントになると思います。
まとめ
セントラル浄水器の基本的な仕組みとメリット・デメリットをまとめてみました。
お家の水道の大本に取り付けるセントラル浄水器を設置することにより、家中のお水が残留塩素によるお肌や髪へのダメージやイヤなニオイがなくなる一方で、設置と維持にはそれなりのコストや手間が必要ということがわかりました。
残留塩素によるお悩みや、キッチンの浄水器のお手入れやカートリッジ交換の手間など、様々なお困りごととを解消し、家中のお水が快適な浄水になるセントラル浄水器ですが、その導入にはメリットやデメリットをよく検討したいものです。
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