ブロック型?粒状型? セントラル浄水器の活性炭フィルターの種類って?

セントラル浄水器に使われているカートリッジの種類は大きく分けて2つあります。
一つはブロック型のヤシガラ活性炭を使ったもの。
もう一つは粒状のヤシガラ活性炭を使ったもの。
どちらもヤシガラ活性炭を使っているところに違いはないのですが、その浄水能力と耐久性には大きな違いがあります。
そもそも活性炭って何?
そもそも活性炭とはヤシガラや木材、石炭、おが屑などの原料を炭化させ、さらに吸着効率を高めるために化学的・物理的な賦活(ふかつ)という処理を施した炭です。
活性炭は木炭の中でも最高級品といわれている「備長炭」の100倍以上の吸着性能をもつと言われています。
炭を賦活という処理をすると吸着性能が大幅に高くなるんですね。
活性炭には微細孔と呼ばれれ、非常に小さな穴が無数に形成されるため、活性炭スプーン1杯(約1g)の表面積はサッカーグラウンドよりも広いと言われているそうです。
キッチン専用の浄水器やセントラル浄水器の多くの浄水器には、椰子の実の硬い殻を原料とするヤシガラ活性炭が使われています。
ヤシガラ活性炭は水道水に含まれる残留塩素を無害な塩化物イオンに分解する他、カビ臭や農薬、トリハロメタン等を効率的に吸着除去する事ができます。
ブロック型活性炭カートリッジのメリット、デメリットは?
ヤシガラ活性炭は粒状になっていますが、粒状のままでは通水により流れ出てしまうため、そのまま浄水器のフィルターとして使用する事はできません。
そのため、多くの場合は粒状の活性炭をバインダーと呼ばれる接着剤で粒状の筒状に固めたフィルターの形に成形しています。
この筒状のフィルターがブロック型活性炭フィルターと呼ばれ、機械で成形するため比較的安価で大量生産ができるのが最大のメリットです。
優れた浄水性能と生産性の高さから、ほとんどの蛇口用浄水器や据え置き型浄水器、シャワー用の浄水器など、比較的小型の浄水器で採用されています。
ですが、セントラル浄水器のように大量のお水を浄水にする場合は、その流量や水圧により固めた活性炭ブロックが変形したり破損する事が多く、浄水性能を維持する事が難しいと言われています。
ブロック型活性炭カートリッジを採用したセントラル浄水器には比較的安価なものが多い反面、浄水性能に劣るものもあるという点に注意しましょう。
最上清流が採用する粒状活性炭カートリッジのメリット、デメリットは?
最上清流が採用するカートリッジは、オリジナルの容器に粒状活性炭を手作業で充填して形成しているカートリッジになります。
粒状活性炭を独自の方法で直接充填するため、活性炭の層が厚く、ブロック活性炭に比べて水流や水圧による性能低下が少ないのがメリットです。
デメリットはカートリッジを一台ずつ手作業で成形するため、時間とコストがかかってしまう点です。
セントラル浄水器は5年や10年ではなく、20年、30年と長く使うもの。
ブロック型活性炭や粒状型活性炭のそれぞれのカートリッジのタイプのメリット、デメリットをよく検討したうえで浄水性能や耐久性に優れたものを選ぶようにしたいものです。
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